ジェルネイルとは、アクリル合成樹脂にUVライトやLEDライトを当てて固め、硬くする技術のことです。自爪よりも長くすることもできます。
このアクリル合成樹脂がいわゆる「ジェル」なのですが、ジェルというのは総称で沢山のメーカーがあります。
そして、種類と特徴がそれぞれありますので、この特徴であなたの爪に合ったジェルを選びましょう。
また、発色が良いジェルや爪に優しいジェル、そして持ちが良いジェルなど希望のジェルを事前に知っておくことで、希望のジェルネイルがもっと楽しめますよ。
目次
ジェルネイル選びのポイント3つ
ジェルネイルといっても様々なジェルがあります。どれがいいの?と迷ってしまいますよね。
どのジェルにすればいいのか、ジェルネイル選びのポイントは3つあります。
- 品質の高いジェルを使用する
- 自爪との相性が良いものを選ぶ
- ネイリストの技術が高いサロン
順に説明していきますね。
①品質の高いジェルを選ぶ
どんなに技術力の高いネイリストさんでも、質の悪いジェルを使えば長持ちさせることってできません。
ネイルサロンにあるジェルの主流
たくさんのジェルメーカがありますが、サロンでよく使用される代表的なソフトジェルは、3種類(バイオジェル・カルジェル・パラジェル)になります。
バイオジェル・カルジェル・パラジェル等、様々な名前がありますが、これは、メーカーの違いで名称が違います。
やっぱり、ジェルの種類全部を用意することは難しいですし、プロのネイリストに選ばれたジェルでもあります。
バイオジェルとカルジェルは世界的トップメーカーが開発した商品だけあり、最高峰の品質とも言われています。
結局じゃあ、『どれがいいの?』と思う人もいるかもしれませんね。でも、どちらが一番良いということはありません。
ジェルの品質に不安がある方は、バイオジェル・カルジェル・パラジェルのどれかを選べば良いと思います。
カルジェルとパラジェルとバイオジェルの違い
サロンで「パラジェルorバイオジェルが選べますよ」と言われて、分からないならネイリストに聞いてみましょう。
多分ざっくりと、「パラジェルは削らないので、自爪が痛まない、とかバイオはお手入れが不要です」など言われると思います。
それでご自分の爪を見てもらって判断してもらうと良いと思いますよ。
基本的には爪の表面に傷をつけるだけということなのでリフト(時間の経過によって剥がれてくる事)を心配しすぎて削りすぎなければ爪がペラペラになることはないそうです。
また、オフも無理矢理剥がさない。削りすぎなければ爪が薄くなることはないそうです。
カルジェルとバイオジェルの違いは、品質の差に大きな違いはありません。元は同じメーカで、枝分かれした企業ですので、主な成分は同じだそうです。
よくネイルサロンをホットペッパービューティーとかで予約する際にも見ると「カル・バイオからお選びいただけます」といったような謳い文句をよく見ます。
お手入れがカルジェルに比べてバイオジェル方が手軽なので、オフのしやすさはカルジェルの方が優秀です。基本はカルジェルとほぼ同じですが、バイオの方がカルジェルより硬いためにジェルので多少の長さだし(5mm程度)が可能です。
カルジェル・バイオは、前述しましたが、高品質なので定番となっています。この2つのベースが、どの方の爪質にも合いやすいメーカーでもあるので、採用しているサロンが多いです。
発色・色もちの良さ、つけた感じなどそれぞれ細かい特徴の違いがあります。
このような細かい違いについては後半で説明しますね。
どちらが合うかは好みもありますので、実際にどれかを試してみてもいいと思います
ジェルにも使用期限がある
ジェルにも、もちろん使用期限があります。使用期限はメーカーによりますが、だいたいが未開封で1~2年(ですが、多くは1年)で、開封後は半年~1年が目安になります。
ネイリストの方は大容量のジェルを購入し、容器に少しずつ使う分を移し替えて使っていたりします。
やっぱり、人はミスをするものですし、日々の忙しさに「あっ!使用期限が過ぎている・・」と見落としたりするものですよね・・
古いジェルを使ったらどうなる?
モチが悪くなったり、底に古いジェルが沈殿したままで…それを撹拌して混ぜたとしても変色することもありえます。
また、きちんと固まらないので(硬化不良を起こす)アレルギー・火傷・皮膚疾患を招く恐れがあります。
使用期限を設けているのは、(当たり前ですが)ジェルネイルが化学物質のアレルゲンであり、期限後は成分不安定が考えられ、それは硬化不良の原因になるだけではなく、アレルギー発症の原因にもなり得るからです。
このように古いジェルは、人体に危害がある恐れがあるので、良質なジェルをきちんと管理しているネイルサロンを選びましょう。
②自爪との相性が良いものを選ぶ
つけ心地やカラー、ツヤ感などのジェルネイルの特徴によって、それぞれの好みもあります。
また、バイオジェルやカルジェルも数あるジェルメーカーさんの中の一つですので、合う・合わないは爪質などの相性で個人差があるんです。
例えば、シャンプーやトリートメント、ファンデーションや化粧水・・これらも自分に相性が合うものを使っていますよね。
同じようにカルジェルに向いている爪、バイオジェルに向いている爪というふうに、自爪との相性があります。
実際に試してみないと分からないですが、ある程度の特徴などを知ることで(基礎知識があること)で選びやすくなるはずです。
ここからは、サロンでよく使用される代表的なソフトジェル3種類(バイオジェル・カルジェル・パラジェル)の特徴を紹介していきます。
どれが自分に相性が良いのか考えてみて下さいね
バイオジェルの特徴
バイオジェルとは㈱タカラさんから発売されているジェルネイルの商品名です。
バイオジェルでは爪を削ることがほぼなく、丈夫ででもちが良いのに、爪に優しいということがバイオジェルの一番の特長です。
また、ネイルオフする際も爪を削る必要はなく、専用の溶液(アセトン)で取れます。
歪んだ爪を矯正する効果もあるので丈夫で柔軟性があるので弱い爪の保護にもぴったりです。とても丈夫なネイルなので、割れてしまったり、折れてしまったりなどのトラブルも少なくなります。
水分を透過する性質があるのでカビの発生率が低く、折れにくく、爪への定着率が高いので水仕事をしても安心です。
みずみずしく透明感があり、まるで塗り立てのような艶や質感、クリアな色、ツヤが数週間~1ヵ月ほど長持ちします。その間のお手入れは、必要ないので非常に楽です。
バイオジェルはカルジェルより硬いので長さを出すことが可能です。ジェルでの長さ出しでは、スカルプネイルをつける際に利用する強力な接着剤をつけることがありません。
但し、バイオジェルクリアとカラーは、『ツーン』とお酢系のきつい匂いがします。
これらのお酢系のきつい匂いは、アクリル酸やメタクリル酸に由来するものです。(これらの酸成分は、爪との密着性を向上させる目的で使用されています。)
しかし、硬化させた後に臭いが残ることはありません。
バイオジェルはトップコートもジェルで仕上げるので、その後のメンテナンスが必要ないのがメリットです。
ただし、地爪の伸びてきた部分とジェルの部分のツヤの違いが目立ってくるので、カルジェル同様トップコートを塗布したほうがよいでしょう。
バイオジェルがおすすめな人
- 爪が薄い方や、爪が弱くて伸すぐ折れってしまう方で、爪の保護を目的としてジェルネイルを試してみたい方
- 折れにくく、爪への定着率が高いので水仕事をする方
- 強い透明感とツヤが持続するデザインをしたい方
バイオジェルが向いてない方
- 丈夫なジェルですので、つけごごちが若干あります。軽い装着感がいい方にはおすすめできないです。
- 施術中にツーンとした臭いがするので、お酢の臭いが苦手な方
- 値段が高いので、気軽にネイルを楽しみたい人
カルジェルの特徴
軽い装着感と薄くて自然な仕上がりなので、ナチュラルなネイルが好きな方や初めてのジェルネイルの方におすすめです。
ただし柔らかいため長さを出すことはできません。匂いが強くないのも特徴です。
カルジェルは黄ばみやすいため、専用のトップコートを購入して頂き定期的に塗り替えてもらう必要がありました。
(今現在は、トップコートを塗り替える必要がないようカルジェルも改良されたようです)
「水分の蒸発運動を妨げない」これがカルジェルだけの特徴だそうです。
地爪から発散される水分は、ジェルの層を通過して外で蒸散します。
そのため、地爪とジェルの間に水分が溜まってジェルが剥がれることが少なく、カビの心配もほとんどありません。
カルジェルがおすすめな人
- 折れにくく、爪への定着率が高いので水仕事をする方
- 軽い付け心地が好きな方
カルジェルが向いてない方
- ジェルで長さを出したい方
- マメに自分で爪のお手入れをしたくないという方
パラジェルの特徴
プロ用のジェルとして扱いが少し難しく、発色・色もちの良さにリピーターも多いそうです。
その発色の良さからオフェロネイルなどのメイクアップカラーがおすすめです♪
しかし、水分が透過しないため、ネイルが浮いた際には早めにオフまたはリペアをしてください
(カビが発生する可能性があるそうです・・・)
薄付きで自爪のような軽い仕上がりで柔軟性があるジェルなので、自然なフィット感があります。
折れにくく、欠けにくいのが特徴です。蒸散作用を妨げないのでジェルがキレイに長持ちします。定着がよく長持ちするので経済的ですね。
また、爪が薄くなる原因のサンディングがほぼ不要です。
オフもカルリムーブという溶剤で簡単にオフできます。溶剤にはビタミンEが配合されていて、爪に優しいです。
パラジェルがおすすめな人
- 折れにくく、爪への定着率が高いので水仕事をする方
- 軽い付け心地
パラジェルが向いてない方
- ジェルで長さを出したい方
③ネイリストによる技術差
ジェルの仕上がりやモチは、ジェルのメーカーだけでなくネイリストの腕もかなり重要になってきます。
技術のないネイリストが施術すれば、どんなにモチの良い高品質のジェルでも、数日で浮いてしまいます。
どこのジェルメーカーにしても結局はきちんとした技術、アフターケアをしなければグリーンネイルなどの危険性もあります。
同じバイオジェルでも施術者、塗り方を変えるだけで保ちが変わったりします。
信頼できるネイリストさんがいるサロンを探しましょう。
好みのジェルネイルを施術してくれるサロンを探すならホットペッパービューティーがとっても便利です。ネットで予約できますし、数あるネイルサロンの中から、お近くのネイルサロンなども選ぶことができます。
まとめ
ネイルサロン編でのジェルネイルの選び方を紹介しましたが、ご理解頂けたでしょうか。
今回紹介した内容は予備知識として頭に入れておき、サロンで施術してもらう際には、よくネイリストさんと相談して、自分にあったネイルを選んで下さいね。
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