セルフジェルネイルを始めたいと思っている方のために、まずはその手順を簡単にご紹介しておきましょう。
1.ネイルの下処理をする
2.ベースジェルを塗る
3.ライトで硬化
4.カラージェルを塗る
5.ライトで硬化
6.トップジェルを塗る
7.ライトで硬化
8.未硬化ジェルを拭き取る
9.完成
基本的にはこの手順を指10本分行います。これにネイルアートを施す場合は、手順4と手順5をくり返します。美しく仕上げるコツは、ネイルの下処理をていねいに行うこと。甘皮やささくれの処理をキチンとすると、ジェルネイルの浮きが防げ、長持ちしますよ。
ジェルネイルをセルフでできることをご存知でしょうか?
ここ数年で、通販などでジェルネイルの道具を揃えることも可能になり、セルフネイラー(自分でネイルをする人)が急増しています。ネイルサロンに行かなくても自宅でネイルが楽しめるのは嬉しいですよね。
ただ、セルフネイラーの中でも正しいやり方でできている人が少ないのが現状で、問題点とも言えます。間違った前処理やオフ、アフターケアを疎かにすると、皮膚や自爪を傷めてしまいます。セルフジェルネイルを楽しむためには正しいやり方で行うことが非常に重要なのです。
今回はプロのトップネイリストが実際に行っているセルフジェルネイルのやり方を紹介していきます。今日から実践できる正しいやり方を、初心者の方におすすめの簡単で可愛いアートと合わせてご覧下さい。
前処理(プレパレーション)のやり方
より綺麗なネイルアートにするために、ネイルアートを長持ちさせるために、非常に重要な行程が前処理です。
まずはその前処理に必要な道具を紹介します。
①メタルプッシャー
②スポンジバッファー
③エメリーボード
④ウェットティッシュ
⑤キューティクルリムーバー
前処理は、ファイリング→甘皮処理→ガーゼクリーン→サンディングの手順で行います。順番に説明していきます。
手順1.ファイリング
ファイリングとは、爪を削って長さや形を整えることです。
はじめに、③エメリーボードでファイリングをして爪の形を整えていきます。今回は一般的なラウンドタイプを例に行っていきます。
出展:WOMAGAzine
まず爪の真ん中を削って長さを整えていきます。このときエメリーボードを爪のエッジに対して90度の角度で当て、往復がけにならないように同じ方向に動かします。
往復がけをすると二枚爪の原因になるので気をつけましょう。
真ん中が終わったら、サイドを削って形を整えます。サイドは爪のエッジに対して45度の角度で当て、往復がけにならないように削っていきます。左側のサイド、右側サイドと同様に行っていきます。
手順2.甘皮処理
甘皮の部分に⑤キューティクルリムーバーを塗り、ルースキューティクルをふやけさせることで甘皮を押し上げやすくします。
ルースキューティクルとは、甘皮の下にある不要な角質。色素沈着や黄ばみの原因の一つ。
①メタルプッシャーを使って甘皮を押し上げていきます。メタルプッシャーは爪表面に対して45度の角度で当て、矢印方向に動かして優しく押し上げます。角度をつけすぎると爪を傷めてしまうので気をつけましょう。サイドはメタルプッシャーで円を描くようにくるくると動かすのがコツです。
甘皮を押し上げた状態がこちら。白くなっているのが押し上げた甘皮(ルースキューティクル)です。
手順3.ガーゼクリーン
ガーゼクリーンとは、ネイルケアの際に、ガーゼを指に巻いて湿らせて、爪の表面と裏の汚れを落とす方法のことです。
④ウエットティッシュを広げて親指に引っ掛けます。
それを握りこみ、甘皮(ルースキューティクル)を除去していきます。この行程をガーゼクリーンといいます。メタルプッシャーを当てるのと同じように、サイドは円を描くようにくるくると動かすのがうまく除去するコツです。
ガーゼクリーンをしたら甘皮処理の完了です。甘皮処理後と未処理の爪を比べると、薄皮が取れて爪表面の輪郭がはっきりしたのがわかります。
手順4.サンディング
ジェルと爪の密着を良くするために、自爪表面の光沢をファイルなどで取り去る作業のこと
②スポンジバッファーで爪表面をサンディングしていきます。ファイリング同様、往復がけせず一方方向に当てて下さい。
特に爪のサイドが当てにくいので、スポンジバッファーの角をうまく使ってサンディングします。サンディングがしっかりできていないと、ベースジェルを塗ったときに密着が悪くなるので気をつけて下さい。
残り4本も同様に行って、前処理完了です!ここまでの行程(前処理)をプレパレーションといいます。
動画でも詳しく紹介しています▷FUNSIDËチャンネル「プロ直伝!ネイルのプレパレーションの正しいやり方 [#003]」
3.単色ネイルのやり方
前処理が完了したら、実際にジェルを塗ってネイルアートを作っていきます。
まずアートに必要な道具を紹介していきます。
⑥LEDライト
⑦エタノール
⑧コットン
⑨トップジェル
⑩ベースジェル
⑪カラージェル
⑫ウッドスティック
⑬筆
アートの手順は、ベースジェル塗布→カラージェル塗布→トップジェル塗布→未硬化ジェルの拭き取り→完成です。こちらも手順通りに説明していきます。
手順1.ベースジェル塗布
まず爪の真ん中を根元からまっすぐ⑩ベースジェルを⑬筆で塗っていきます。塗るときに、爪に対して筆の角度をつけすぎると筆圧がかかりやすいので、できるだけ爪と平行にして優しく引っ張ると、ムラなく綺麗に塗れます。
同様に左右も根元から塗り、爪のエッジにもしっかり塗ります。
ベースジェルが塗れたら、⑥LEDライトで仮硬化(10秒)します。
硬化時間の目安は、LEDライト・UVライトそれぞれジェルに記載されているので、そちらを参考にして下さい。今回使用するジェルは、LEDライトの場合の仮硬化時間10秒、完全硬化時間20秒のものを使用しています。
手順2.カラージェル塗布
ベースジェルの仮硬化が完了したら、次に⑪カラージェルを塗っていきます。筆先3分の1くらいの量がうまく塗れる塗布量の目安です。
ベースジェルと同じように、根元から筆を爪に対して平行にして、真ん中から左右の順番で塗っていきます。
カラージェルもしっかりエッジを塗っていきます。
1回塗りでこれくらいの仕上がりになります。
ここで再度LEDライトで仮硬化(10秒)をします。
もう一度同じように2度塗り目をします。もしジェルがはみ出たときは、⑫ウッドスティックの先端を使い、はみ出たジェルをなぞって消しましょう。皮膚にジェルがついたままだと、浮きの原因になるのでネイルの持ちが悪くなってしまいます。
2回目を塗ったときの仕上がりがこちらです。
2度塗り後、LEDライトで仮硬化(10秒)をして、カラージェルの塗布が完了となります。
手順3.トップジェル塗布
カラージェル塗布が完了したら⑨トップジェルを塗っていきます。
ベースジェル・カラージェルと同様に、真ん中から左右の順番で、しっかり根元から塗っていきます。
エッジも同様に満遍なく塗ります。
その後、LEDライトで完全硬化(20秒)したら、トップジェル塗布の完了です。
手順4.未硬化ジェルの拭き取り
最後に、⑧コットンに⑦エタノールを含ませたもの(専用の拭き取りジェルクリーナーでも可)を用意し、
真ん中・左右・エッジと拭き残しがないように、未硬化ジェルを拭き取ります。一回の拭き取りに対して一面を使い、同じ面を何度も使わないように気をつけて下さい。
手順5.完成!!
最後に少しエメリーボードで形を整えて、
完成です!!
動画でも詳しくご紹介しています▷FUNSIDËチャンネル【1色塗り】初心者でも簡単!ジェルネイル塗り方&FUNSIDËシール(ジオテープ)1枚アレンジ[#004]
4.ジェルネイルオフのやり方とネイルケア
ジェルネイルオフのやり方
お気に入りのネイルを存分に楽しんだ後、また新しいネイルをするためにオフが必要となってきます。間違ったオフのやり方をすると、自爪表面の層が剥がれたりして爪が傷んでしまうので注意しましょう。
ジェルネイルオフは、ジェルリムーバーやアセトンなどを使えば簡単に行えます。オフの正しいやり方はこちらの関連記事をご参照下さい。
自爪を傷めない!ジェルネイルオフの安全で正しいやり方
2016.03.07
オフ後のアフターケア
アフターケアに限らず、日々のネイルケアでは保湿を意識しましょう。中でも最も重要なアイテムはキューティクルオイルです。このキューティクルオイルを使ってマッサージすることで、保湿効果を与え、健康で丈夫な爪を作ります。
他にも、ハンドクリームを手全体に塗りこむことで保湿をすると血行がよくなり、爪の乾燥を防ぐことができます。
こちらの関連記事でおすすめのネイルケア商品を紹介しています。
ぼろぼろネイルを防ぐ!FUNSIDËが使ってる3つのネイルケア用品!
2015.12.23
オフ後の自爪は特に乾燥しがちです。オフ後のアフターケアは意識して入念に行い、健康な爪を作りましょう。
5.セルフジェルネイル初心者向け!簡単だけど可愛いデザイン12選
今回は、FUNSIDEの森本・山神がネイリストとして働いている神戸のネイルサロン「FREE’S nail」のデザインの中から、おすすめデザインを厳選しました。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
6.まとめ
いかがでしたか?セルフジェルネイルの正しいやり方をマスターしていただけたでしょうか?
最近はセルフジェルネイルが気軽にできるようなキットが普及する中で、ジェルネイルが皆さんにとってどんどん身近なものになっているのはとても嬉しいことです。
しかし、正しいやり方をしないとネイルの持ちも良くないし、爪にダメージを与えてしまいます。実際にセルフジェルネイルの道具を買っても1、2回しか使ってないという方が少なくありません。
セルフジェルネイルをこれから始める方、途中でやめてしまった方、セルフジェルネイルのクオリティーを上げたい方など、セルフジェルネイルに興味のあるすべての方が、この記事で正しいやり方をマスターしてもらえたら嬉しいです。