ネイリストであるからには、ぜひとも使いこなしたいネイルマシン。
ビットは、見た目が似たようなもので名称も同じだと、使い方も一緒だと思っていませんか?
例えば、バレルカーバイトでも、ゴールド製は摩擦熱が少なかったり、目の粗さの違いでハードとソフトの削りやすさが違ったり、片刃のビットだと正逆回転のマシンで逆回転にするとうまくオフできなかったりします。
???だと思うので、どういうことか、説明しますね。
目次
見た目と名称は同じでも違うビットとは?
ビットの材質と摩擦熱
プチトルには、ゴールド製(金メッキ)のバレルカーバイトが付属しています。
金メッキは、熱伝導率や放熱特性に優れていて、施術時の摩擦熱を軽減することができます。
熱が発生しにくいビットといえます。
ビットの目の粗さと目詰まり
同じビットでも、粗さが違います。目が細かいものは、ルーズスキンの除去・ソフトジェル削りに適します。
また、メーカーによっても、同じ材質でコースでも性能に差があります。
ネイルラボでは、アタッチメントは下記のように粗さを表します。
エクストラファイン⇒エクストラファイン⇒ファイン⇒ミディアム⇒コース⇒エクストラコース
ウラワでは、アタッチメントは下記のように粗さを表します。
スーパーファイン⇒ファイン(180G程度)⇒ミディアム(150G程度)⇒コース(100G程度)⇒Xコース(80G程度)
粗さが細かいものから、スーパーファイン⇒ファイン⇒ミディアム(150グリッド)⇒コース(100グリッド)⇒Xコース
ネイルパートナーのセーフティーネイルマシン用ビット、BOWZ
ボウズでは、エクストラ(80グリッド)⇒EXコース(エクストラコース)(40~60G)と呼ばれています。
ビットに角がないセーフティータイプ
さすがに、エクストラコースともなると超粗目と言ってもいいですね。
ビットはファイルと同じで、粗いほど早く削れます。粗めのビットは目詰まりしにくく、ジェルオフやお直しが早くできます。ジェルにはあまり粗いビットはオススメしませんが、スカルプは粗いほうが早いです。
ただ注意したいのが、マシンで削ると、ファイルより熱が発生します。
そして、マシンは慣れです!慣れるまで怖いですし、削りすぎや熱で痛いってことも多々あります。
ビットの粗さ以外にも、マシンの回転数で削れる程度も変わります。
ビットも安くはないですし、何種類かのビットを使いわけるよりも、マシンの回転数でジェルとスカルプの削りの違いに慣れていくほうがいいと思いますよ。
コーティング
素 材
特 徴
ゴールド(24金)
◎熱を持ちにくい(放熱性が最も高い金属の一つ)
◎変色しにくい(化学的に最も安定性が高い)
◎ダスト除去が簡単(表面が平で詰まりにくい)
チタン
○熱を持ちにくい(ゴールドに次ぐ放熱性能)
◎硬いので長持ち
セラミック・ジルコニア
◎コーティングはないので、素材の特色がそのままでメッキはがれなし
セラミックなどの柔らかい素材⇒カーバイド⇒ゴールド⇒ダイヤモンド等の順に硬くなります。柔らかい素材はケアなどに向いています。
ダイヤモンドやゴールドはジェル・スカルプのリペア、除去、角質除去などに使われることが多いです。
特にゴールドは熱を持ちにくいのでジェル施術によく使われます。逆に、カーバイトの素材のものは、やはりあまりサクサク削れないのと、摩擦熱が生じやすいです。
ホワイトシルバー、本当にサクサク削れて、熱も出ないし、大好き
素 材
主な用途
特徴
カーボランダム
ケア
・セラミックス
◎長持ち(耐摩耗性が高い)
◎熱を持ちにくい(熱伝導率が高い)
セラミック・ジルコニア
ジェル・アクリルのオフ
角質除去
・熱を持ちにくい
・ゴミやホコリがたまりにくく衛生的消毒もできます
・錆など劣化しにくく、切れ味と清潔感が持続
・硬度が高く耐摩擦性を持ち変形しにくい
カーバイド
ジェル・アクリルのオフ
角質除去
・レアメタルで、ダイヤモンドに次ぐ硬度
◎無数の刃がハードスキンや人工爪をそぎ落とすため、高回転でも熱くなりにくい
◎切削力が高い
ダイヤモンド
プリパレーション/角質除去
・粒で削るため、ファイリングに似た使用感
△切削力が低く、面が粗く仕上がるので、プリパレーション/角質除去向け
▲摩擦が大きいため、高回転では熱くなりやすい
▲目詰まりしやすいため、こまめにメンテナンスが必要
ビットの両刃と方刃
ビットは、パイナップルのような形の両刃と魚のウロコみたいな形の片刃があります。片刃のビットで逆回転にするとうまく削ることができません。
セルフネイルでは、ネイルマシンを持ち替えて使用するので、プチトルのような正逆回転可能のネイルマシンでオフする際に、両刃のビットで施術した方が作業効率が高いです。
サロンなどでは、基本的に自分の利き手で施術すると思いますので、問題ないですね。
面取りされているビット(セーフティー)と面取りされていないビット
先端が丸くなっているビットは、肌を傷つけにくいので、慣れないうちはお勧めです。
でもそれでも先端以外が皮膚にあたると出血の恐れがあるので注意が必要です。
慣れてくると、先端が平らになっているビットもうまく使えるようになるでしょう。
ピンポイントで当てたいところに当てられるので、パーツを取りやすいし、リフィルもできるようになります。
ただ、マシンの使い方は独学では難しいと思います。すぐに摩擦熱が出ますし。
ネイルパートナーやTATなどでセミナーをやっているので、受講されることをお勧めします。
また、ハンドくんでも練習すると良いですよ。
ネイルマシーンのビットで、面取りしてあるものとしてないものがあるのですが、これは角が丸いか角ばっているかということでしょうか?
コース(100)を買おうと思ってるのですが、
面取りしてあるものは、かど4角だけではなくて、表面も全体的に丸く仕上げてあるのでしょうか?
面取りが、かど4角(四隅)だけで表面(爪に垂直に当たる部分)は面取りしていないタイプと同じように尖っているのなら、面取りタイプを買おうと思ってます。
面取りタイプのミディアム(ゴールドビット)を買いましたが、ソフト過ぎるので新たにビットを購入したいです。
これはビットの切削面が肌に触れ傷ついたりしないようにヤスリ部分の先端や根元を予め削ってしまい切削効果をなくしてしまう。
最近は面取り済や先端が丸いビットも出てきたようですが模型などでリューターを使用している人は昔から誰でもやっていたこと。
まぁ一種の保険みたいなものですけど・・・猶予ってやつですね
面取りしてあるビットでも勢い余って切削面が肌に触れてしまえば結果は同じですし面取りしてあると逆に使用しにくい場面もあります。