“オートネイル”って知っていますか?
ネイリストさんは、これに乗っ取られるのでは?というくらいの次世代のネイルマシンが登場しました。
ネイリスト殺し・・とも言われるこの機械は、「オートネイル」といいます。
ちょっと言い過ぎましたが、これからは普通にネイルサロンや美容院にも置かれていくのでは?と予想されています。
セルフネイラーさんも、自宅で簡単にアートが楽しめるネイルができるので、家庭用にも普及するのではないでしょうか。
今回は、このオートネイルについて詳しく紹介していきますね。
目次
オートネイル=ネイルプリンター
オートネイルとは、株式会社リンクカンパニーが販売している「ネイルプリンター」の商品名です。
いわゆる、ネイル専用に作られた3Dプリンターです。
業務用の物がオートネイル、家庭用の物がオートネイルrabbit(ラビット)として、発売されています。
業務用オートネイル
業務用のオートネイルには、Pro(プロ仕様)、mini(小型)があります。
750種のデザインが内蔵されていて、組み合わせることで45,000通りものデザインパターンが爪に印刷できます。
もちろん、その内臓データだけでなく、スマホなどの写真データも本体に送信して、ペットや風景などのフォトネイルもできます。
更に本体にはカメラが取り付けられており、その場で撮影した自分の顔写真などをネイルにすることもできちゃいます。
カメラの画素数は、Proは800万画素、miniは130万画素デジタルカメラ(CMOS)内蔵です。
ただ爪に印刷するのではなく、ベースとなるジェルやスカルプ、ポリッシュ、そしてネイルチップなどのあらゆるネイルにプリントできます。
施術時間は、ネイル1本につき約1分と、スピーディーな施術が大きな特徴でもあります。
これまでトータルで平均2時間半かかっていた施術時間を、平均1時間に短縮することができますね。
また、操作はタッチパネルで行うため、本体に指を入れてポンポンとタッチするだけなので機械が苦手な方でも簡単に扱えます。
既に標準のネイルサロンには、導入されつつあります。現在は、全国で約100店舗のサロンがオートネイルを導入しているようです。
オートネイル業務用の値段
Pro(プロ仕様)が60万円、mini(小型)が40万円です。
保証期間は1年間で、消耗品は、導入サロン向けの専用サイトにて発注が必要です。
初回登録料が5万円かかるようです。
家庭用オートネイルrabbit
見た目は、プリンターっぽくありませんね(^○^)
オートネイルは2012年くらいからあったようですが、値段が600,000円以上もするので一般の女性が気軽に買える価格ではありませんでした。
その為、オートネイルという言葉も普及せずに時だけが過ぎてしまったようです。
これまでは業務用として美容系サロンにおかれることが多かったのですが、セルフでアートを楽しみたい!という人のために、個人向けのコンパクトタイプが誕生しました。
2017年2月に新ラインナップのRabbit(ラビット)がデビュー、家庭向けに発売されました。
オートネイル ラビットの価格
値段は、なんと税抜98,000円!
これは本体価格でジェルなどが付属されたスターターセットは、14万くらいします。
家庭用として販売されていますが、まだまだ簡単に手が届く金額でありませんね😅
開発が進むと安くなると思うので、そうなれば爆発的に売れそうですね(>_<)
オートネイルrabbitって、どこが凄い?
セルフネイラーさんは、ネイルアート、したことありますか?
ネイルアートって、絵こごろがないと凄く難しいですし、繊細な作業なので技術力も必要です。
私には、無理です。ネイリストさんって凄いですよね。
たぶん、相当な練習と経験を踏んでるんでしょうね。
ほんと、尊敬します‼
始めに、ネイリスト殺し・・と書いたのですが、今回紹介するオートネイルは、このネイルアートが簡単に出来てしまう機械なんです。
また、自分の好きな写真やイラストなどもプリンターで爪に印刷出来てしまいます。
認識できる範囲であれば、お子様の小さな爪から長い爪まで施術可能です。
ただ、まだ価格も高いですし、結局は下地など通常のネイルをする過程の作業がありますので、ネイルサロンで試してみる・・という方が多くなると思います。
オートネイル「Rabbit」のメリット
テレビ(シューイチ、ZIP等)や雑誌(ネイルMAX・ネイルUP!・NAILVENUS)でも紹介され、ネイルの常識を覆す機械として注目のオートネイル。
オートネイルの魅力やメリットは3つです。
- 自分好みの繊細なネイルアートをしてくれる
- 早業(45分)でネイルしてくれる
- 安くネイルアートができる
繊細なネイルアートをしてくれる
『持ち込んだデザインを断られた・・・』
『ネイルのデザインの伝え方が悪くて、思い通りにならなかった・・』
ネイリストさんも人間なので、得意・不得意があります。
それを解決してくれるのも、このオートネイルです。
あらかじめ決められたデザインをプリントすることで、ネイリストのレベルによって仕上がりに差がある・・ということがなくなるでしょう。
難しいデザイン・有名なネイリストのデザインも再現可能です。
幾何学的な模様や繊細な和柄、写真を使ったデザインなど、手書きでは難しいデザインを簡単に施すことができます。
特に写真などのフォトネイルは機械にしかできませんよね。
好みのデザインを爪にプリントできる高画質のネイルプリンターは、精細なフルカラー印刷で仕上げれ、ネイリストの手書きでは難しかった繊細なデザインも簡単に出来てしまいます。
デザインパターンもプリント位置を調節したり、カラーを変更したりすることで多彩にアレンジできます。
またデザインはデジタルデータ(jpgデータ)のため、ネイルのデータを取得することで予約が取れないような有名ネイリストのデザイン画像を取り込んでプリントする事も可能です。
早業(45分)でネイルしてくれる
これまでもっとも時間の掛かっていたアートが、ごく短時間で済みます。
ネイルアートは時間がかかるもの。ネイルアートって、プロのネイリストさんでなければ中々難しい技術です。
忙しい女性でも、細かなデザインのネイルアートを楽しむことができるのがオートネイルの良さの一つです。
爪やネイルチップに、短時間でアートすることができます。
既存のデザインや好きな画像を選んで指を機械に入れると、指1本当たり約1分でネイルが完成しちゃうんです。
好きなときに、好きなアートをプリントできるメリットは大きいですね。
機械の進歩により、ネイリストよりも、より繊細にアートすることができるようになっています。
安くネイルアートができる
ネイルサロンで施術して貰うと、ネイルアートは8千円~2万5千円くらいでしょうか。
今まではネイリストさんの手作業で行われていたことを、機械化することで、やりたいデザインやネイルアートを安くできるようになります。
機械の進歩により、これまでもっとも時間の掛かっていたアートが、ごく短時間で、さらに、ネイリストよりも、より繊細にアートすることができるようになっていきます。
よリクォリティが高く、スピーディーなネイルアートを楽しめます。
オートネイルの料金
オートネイルラビットでは、1本あたりのコストは60円程度で、10本でも600円と破格の安さです。
業務用のオートネイルでも、1本あたり380円から500円程度で、10本でも高くて5000円です。
オートネイルを使ってネイルをした人と、ネイリストさんに頼んでいる人のコスパは、全然違ってくると思います。
オートネイル家庭用「Rabbit」の使い方
オートネイルラビットはジェル、スカルプ、ポリッシュ、ネイルチップなどすべてにプリントが出来ます。
ジェルでの使い方を説明しますね。
- 先に爪の形を整える
- ベースカラージェルを塗り、硬化
- PBジェルを塗り、硬化
- ネイルマスクを爪周りに塗ります。
- スマホアプリを起動させてwi-fi設定
- プリントしたいデザインを選ぶ
- オートネイルラビットに指を入れる
- アプリ上のカメラ画面に自分の爪が写るので、位置を調整
- プリント!
- 爪からはみだした部分を拭き取る
- 仕上げのトップコートジェルをぬり、硬化、拭き取り
- 完成!
wi-fi設定は、アプリは登録など必要なく、ダウンロードすればすぐに利用できます。本体に内蔵されたカメラが起動してアプリと連携します。
プリントで爪からはみだした部分は、事前に爪の周りに塗っていたネイルマスクをはがすだけで綺麗にとれます。
基本的にはジェル→硬化を繰り返す通常のジェルネイルとほぼ同じ作業です。
ただ、オートネイルラビットをする指には専用のPBジェルを塗る必要があるので注意しておきましょう。
プリントする時間は1分ですが、作業が必要になるので、全行程を合わせるともっと時間はかかります。
オートネイルを使ったセルフネイラーさんが増えそうですね。
価格は14万円程度で、買う人はまだ少ないと思いますが、どんどん安くなり一般の方にも普及するでしょう。
現在は、Amazonや楽天で購入可能です。
AutoNail Rabbit(オートネイルラビット)スターターセットの中身
本体サイズは幅175×高さ168×奥行175mmの正方形に近い形で、重さは1、6kgと片手でもてるくらい。これなら収納場所にも困りませんね。
選べるカラーは、ホワイト、ブラック、ピンク、イエロー、グリーンです。
スターターセットの内容は以下の通りです。
- オートネイルラビット専用インクカートリッジ
- オートネイルラビット専用プリントコート
- ネイルマスク
- ジェル リムーバーパッド
- ネイル クレンザーパッド
- ネイルファイル3種(エメリー、ウォッシャブル、スポンジ)
- トップシールジェル
- ベースカラージェル
プリンターというだけあって、当たり前ですが、インクカートリッジが必要なんですね。
完全に自動化は無理・・・オートネイルのデメリット
印刷感が出る
デビューしたばかりの現時点のオートネイルは、やはりまだ人が施したものよりかは綺麗ではなく、「印刷」という感じがしてしまうとのこと。
綺麗さでは、まだまだネイリストさんの出番は多いです。
完全に自動化は無理
ネイリストの技術のみで施されていたネイルアートが、オートネイルによって自動的に再現できるようになりましたが、これは一部の機械化です。
便利なアイテムですが、やはり人間の手でしかできないこともあります。
オートネイルにできることはあくまで「デザインの印刷」のみ。
使い方で説明した通り、下地のベースやトップコートはネイリストの仕事です。
同じデザインでも、ストーンやラメを使ってネイリストがアレンジすることで多彩なオリジナリティを出すことができます。
ネイリストさんも悪いことだけじゃない!
美容院などにこのオートネイルが設置され、仕事を奪われてどんどんサロンがなくなり、働く場所が無くなるのでは?
というネイリストさんは将来性に不安をもつでしょう。
しかし、悪いことばかりではありません。
苦手・手間がかかるネイルアートは機械任せに!
実は、この難しいネイルアート、ネイリストさんも自信が喪失するきっかけでもあります。
幾何学模様や筆で描く細かい作業、派手な色使いに戸惑うネイリストさんも多いそうです。
分かっている人は、頼みづらい一面もありますよね。
ネイルサロンでは、凝っているデザインなのに5000円未満で施術しなければいけない状況・・・
これらは、プロのネイリストさん達が抱えている悩みでもあります。
ネイリストの負担軽減にもなるでしょう。
時間の短縮化による回転率のアップで売上げ増加
時間がかからないということは、一人当たりにかかる施術時間が短縮できるため、その分多くのお客様に施術できるということです。
新規顧客の獲得
オートネイルは、どんなに複雑なアートでも1本につき約1分で完成するのが大きな魅力。時間がないお客様にとってもメリットとなります。
「サロンに行く時間がない」というお客様も気軽に利用できるため、新規顧客の獲得にも繋がります。
ビジネスの観点から見ても大きなメリットと言えるでしょう。
オートネイルは、ジェルネイルのデメリットを解消してくれる
最近のネイルサロンでは、ジェルネイルが一番人気ですよね。
しかし、多忙の為にネイルサロンに通えなかったり、仕事の関係で出来ないなどの理由でネイルを諦めている女性が7割近くいると言われています。
なので、週末や結婚式などオフの必要のないネイルチップも需要がありますが、手軽に楽しめるネイルチップ(つけ爪)は、サイズが合わなかったり外れやすかったりするという課題がありました。
この課題を3Dスキャンで爪のデータを取得し、3Dプリンターでネイルチップを制作することで、ぴったりと爪にフィットするオリジナルチップを作成することができます。
これで忙しい女性でも、細かなデザインのネイルアートを存分に楽しむことができます。
ネイリストにしかできないことがある
オートネイルの登場により、「ネイリストの仕事がなくなるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。しかし、ネイリストにしかできないこともたくさんあります。
上記の通り、オートネイルはあくまで決められたデザインを印刷する「プリンター」。ここから更にデコレーションし、お客様の個性を際立たせるようなデザインにするためにはネイリストが必須です。
また世界にひとつしかない自分だけのデザインを作ることは、やはりネイリストにしかできません。自分のテクニックと感性を駆使し、お客様の求める唯一のデザインを作りだしましょう。
また、サロンにいらっしゃるお客様は、ネイルさえ完成すれば良いと思っているわけではありません。
サロンという特別な場所で癒されたいと思っています。
そのため、お客様とお話して気持ち良くお帰り頂くことも大切なポイント。
暖かみのあるコミュニケーションを取ることは、やはり人間であるネイリストにしかできません。
会話の中からお客様の気持ちやネイルをする背景を読み取り、適切な施術を行いましょう。
オートネイルも徐々に浸透してきており、多くのサロンで広く使われるようになってきました。
デザインの種類が多く迷ってしまうお客様もいるので、選びやすいようネイリストのアドバイスも必要になってきます。
オートネイルにできることとネイリストにしかできないことを理解し、うまく仕事に取り入れていきましょう。
両方の良いところを活かすことで、更にお客様に喜んで頂けるはずです。
自爪にネイルは難しい!セルフネイラーさんに特におすすめ
デザインが複雑だと時間もかかるし、そもそもセルフでは上手に出来ないという人も…。
通常のネイルでは時間もかかるし、手作業なので失敗のリスクもあるネイルアートですが、オートネイルラビットは指1本に1分とかかりませんし、利き手ではない手で作業するわずらわしさもありません。
なにより、そのときの気分でやりたいデザインを決められるのがうれしい!
普段はワンカラーばかりで飽きてしまう、という人も予定に合わせて毎回違ったタイプのアートができるから、ネイルがもっと楽しくなりそうですね。
これが、自宅に一台あれば自分の好きなデザインの素材を選んだり、スマホで撮った写真を編集したり出来ます。
人に全てやってもらっていたことが、短時間で自分で全部出来るようになって選ぶ楽しみも味わえるので、何かワクワクしてきますよね。
オートネイルの評判や仕上がり
気になる仕上がりですが、爪のキワまで綺麗にプリントできるそうです。
爪はその形も、カーブの具合も人によって異なりますが、オートネイルラビットは爪の位置を画面で指定できるので、自爪全体にしっかりプリントが印刷され、プロと同じクオリティに仕上がります。
また、施術中はただ指を入れている(台にのせている)だけで、違和感はまったくありません。
プリントがはみだしても、事前に爪周りに塗っておいたネイルマスクをはじからひっぱるだけで一気に除去することができて簡単です。
オートネイルの持ちはどれくらい?
ベースの土台がジェルであればそのジェルの持ちに準じます。
大体3週間程度です。ポリッシュだと3日~1週間程度になります。
まとめ
オートネイル、興味をもって頂けたでしょうか?
まとめてみると分かったのですが、テレビなどでも紹介されていますが、オートネイルがイマイチ浸透していない気がします。
メリット・デメリットがありますが、通われているネイルサロンに導入されていたら一度試してみるといいかも知れません。
また、使用感を試してみたいセルフネイラーさんは、導入店へ足を運んでみるといいかもしれませんね。